10年以上前の話、まだ小学校低学年の娘を思いっきり怒鳴りつけたことがあります。
理由はトイレの壁紙を剥がしたことでした、剥がすといっても少しやぶる程度です。
私はあまり気にしていなかったのですが、夫婦二人でおばさんの家に行った際、
食事中に教育論の話になりました。
奥さん「何度注意してもやめないからパパからも何か言って」
おばさん「そういうところはきちんと怒らないと、父親でしょう?」
オレ「そんな小さなことでいちいち怒らなくてもいいんじゃないかな?」
奥さん・おばさん「そんなこと言ってるからあの子が・・・」
オレ「教育論の本にも書いてあるけど怒ると叱るの違いってあるやん?やっぱりきちんと話を聞いてからでないと。」
そんなやりとりをしてから数日後、またもやトイレの壁紙を剥がしてしまった娘がいました。
さすがに注意はしないといけないと思いました。
さて、どう切り出そうか?
夜一緒にお風呂に入っている時に「叱ろう」としました。
そう、「叱ろう」としたんですが、オレは「怒って」いました。
「なんでそんな事するんだ!!しかも何回ママに注意されてるじゃないか!!ママにあやまれ!!!」
お風呂に入っていつも通りじゃんけんゲームをするつもりでいた娘は、
楽しそうな顔からいきなり泣き出しました。
結構なボリュームで怒鳴ったので奥さんがあわてて飛んできました。
そして一旦お風呂から出て、娘は壁紙の件をママに謝りました。
それから壁紙をはがすことはなくなりました。
しかし笑顔も減ったような気がしました。
あれからかなりの月日がながれたんですが、現在もこの件は後悔しています。
なにかの拍子にふと思い出して、ものすごくやるせない気持ちになります。
なぜ、きちんと理由を聞けなかったのか?
なぜ、あんなに豹変してしまったのか?ついカッとして?
怒って自分のストレスを発散したかっただけなのか?
教育論の本を読んで「できる父親」になった気がしただけだったのか?
頭のいい頼れるパパならもっとかっこよく『叱れた』のだろうか?
なぜ・・・?
お盆休みもあと1日ですね。
今日の夕飯は家族で食事に行くんですが、娘にこの話をして謝ろうと思ってます。
さて、どう切り出そうか?
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